【アニメ】ワールドトリガー(黒トリガー争奪戦編)をレビュー。 ネタバレ注意!これを見れば概ね黒トリガー編わかります!

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今回は黒トリガー争奪戦編(アニメ7話~16話)に絞ってレビューします。ここから主人公たちの環境が大きく変化していきます。

〈まとめ1〉黒トリガーをきっかけにそれぞれの道へ歩き出す

ネイバーである空閑 遊真(以下、遊真)と遊真の所持するブラックトリガーの存在がボーダー本部に露見します。優れたトリオン能力を持った使い手が、自分の命と全トリオンを注ぎ込んで作った特別なトリガーである黒トリガー。その強大な力を手中にすべく、ボーダー最高司令官の木戸が動き出します。遊真の殺害をもいとわない木戸に、持ち前の柔軟さで対峙する迅 悠一(以下、迅)はこの状況を打開すべく遊真にボーダー入隊を提案します。これをきっかけに遊真は勿論、三雲 修(以下、修)雨取 千佳(以下、千佳)も自らの行く道が明確になっていきます。

〈まとめ2〉明らかになる遊真の目的と修、千佳の決意

父、有吾と共に近界国で傭兵として戦い瀕死の重傷を負ってしまった遊真。有吾は自らの命と引き換えに黒トリガーを作りその中に瀕死の遊真の肉体を封印、トリオン体で新たに肉体を作ることで遊真の命を繋ぎます。自分のために黒トリガーになった有吾を生き返らせる手がかりを求めボーダーのある「こちら側」の世界に来ましたが、生き返る可能性が薄いことを悟った遊真は生きる目的を失います。この出来事を修に告げるレプリカ(遊真と行動するトリオン兵)は続けて「願わくば遊真に目的を与えてやって欲しい」と伝えます。一方、千佳は近界国(ネイバー)に拉致され兄と友達を探すためボーダー入隊の意思を固めます。話を聞いた修は近界国に行く遠征部隊の条件「選ばれたA級隊員になる」ことのハードルの高さを伝えますがそれでも千佳の意思は変わりません。そんな目標を見つけた千佳と目標を見失った遊真を修が繋ぎます。修は千佳と共にA級隊員を目指すべくチームを結成すると同時に、遊真にもチームへの参加を打診します。危険を承知で人助けをする修に有吾との共通点を感じる遊真は改めてその真意を尋ねると、「自分がそうするべきと思ったことから一度でも逃げたら、本当に戦わなきゃいけない時にも逃げるようになる」とあくまで自分のためだと答えます。答えを聞いた遊真は「放っとくと修も千佳もすぐ死にそうだし、チームを組むのが楽しそうでもある」と参加を引き受けます。こうして遊真、修、千佳はチームとして新たな目標に向かって進むこととなるのです。

〈まとめ3〉迅 VS ボーダー精鋭部隊

最高司令官木戸は黒トリガーを奪取すべく、遠征から帰還したボーダー精鋭部隊を遊真に差し向けますがその行く手を迅 悠一(以下、迅)が阻みます。迅はA級1位の太刀川率いる精鋭部隊を、嵐山隊の協力を得て退けることに成功。その実績を背景に木戸に取引を持ちかけます。それは自らの黒トリガー渡すことと引き換えに遊真のボーダー正式入隊を認めさせることでした。その条件と、遊真たちの存在が「木戸の真の目的に必ず役に立つ」との迅の一言に木戸は取引を受け入れます。これにより晴れて遊真、修、千佳は迅の所属する玉狛支部へ所属しボーダーへの正式入隊日を迎えることとなるのでした。

[PICK UP.1]少数精鋭、玉狛支部

ボーダー内はネイバー憎し!の木戸派、ネイバーに恨みはは無いが街を守るために戦うボーダー本部長の忍田派、そしてネイバーに対し友好的な林道率いる玉狛支部と3つの派閥に分かれています。共感者が少ない故か小規模な玉狛支部。支部内にはお子さまが居てカピバラが居て(なぜカピバラ?)オペレーターの宇佐美や防衛部隊の木崎、小南、烏丸も嫌味のないキャラクターで本部上層部の殺伐とした雰囲気と真逆で非常に落ち着きます(笑)特に、小南のような元気なキャラクターはストーリーに勢いと華やかさが出てイイですね。

[PICK UP.2]対人戦で見せるトリガーの多彩さと戦略

今回は多数のボーダー隊員登場と戦闘が見どころです。A級1位、太刀川(CV:浪川大輔)を筆頭にA級3位の風間(CV:緑川光)や邂逅編から登場していた嵐山(CV:岡本信彦)三輪(CV:森田成一)も本格的に参戦してきます。これは先入観ですが、声優さんってキャラクターのステータスに影響すると思うんです。(個人的には緑川さんがCVなだけで間違いなく強い!推せる!)CVを入り口にキャラの深堀りをしてもいいでしょうしキャラの容姿・性格はもちろん、戦闘スタイルの好みから追って行くのなんてどうでしょう?

迅VSボーダー精鋭部隊の戦闘では、廃棄された市街地を舞台にトリガーのバリエーション、チームの戦術、A級隊員の実力が遺憾なく発揮されます。ボーダーの戦闘見本市です。前衛・中衛・後衛・オペレーターの連携に地形特性を生かした戦闘、常に先読みの連続で、見終わったあとはパズルが解けたときの気持ちよさに似たものを感じます。トリガーにつてもアタッカー・ガンナー・オプションを使い分けて戦います。各種の中でも更に細分化されており、トリガーからもキャラの性格が見えてきます。

[PICK UP.3]歯車を動かしていく迅がカッコいい!

過酷な人生を送ってきた遊真に楽しい時間を与えたいと思う迅。自身が楽しかったボーダー内での切磋琢磨が遊真にも楽しい時間になると考え、遊真のボーダー入隊のために動きます。迅は自身の持つ黒トリガー・風刃とサイドエフェクトを使いこなしA級隊員4人を相手に一歩も引くことなく退けます。これも単なる戦闘ではなく、風刃の力・価値を見せつけることで本部との取引を有利にする戦略。普段飄々としているのに隙がなく、決める時は決める…カッコいいー!そして師匠の形見でもある風刃を手放すことを後輩のためならと笑って見せた迅も、一人ベッドで寂しさを覗かせますがその気持にそっと蓋をするように「大丈夫だ。未来はもう動き出している」とつぶやく。こういう静かな時ほどエモいです。

[最後に]

遊真、修、千佳のスタートラインとなった黒トリガー争奪戦ですが、どうにか前に進んでいけそうです。遊真と修は経験済みですが千佳はどんなトリガーバトルをするか気になります。一つ触れておきたいのが、今回隊員同士が激しく衝突しましたが、作戦が終了すると普通に会話もするし任務と日常の割り切りにスポーツマン的爽やかさを感じました。(三輪はちょっと違いますけど)こういう土壌が関係性の化学反応に繋がりそうで色んな期待が膨らみます。

以上ご覧いただきありがとうございました。

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