【アニメ】ワールドトリガー(邂逅編)をレビュー 今からでも遅くない!新たな世界の引き金に指をかけよう!

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2021年1月より2ndシーズンが放送されるアニメ、ワールドトリガー。この放送を前に、4年半前に放送された1stシーズンを各編ごとに、私が気になった部分を総評に近い形でレビューしていきたいと思います。※原作マンガ未読です。

主人公がつながる邂逅編 

邂逅編(アニメ1話~6話)ではOPで並び立つ、それぞれ違う立場の主人公、空閑 遊真(以下、遊真)三雲 修(以下、修)雨取 千佳(以下、千佳)迅 悠一(以下、迅)の出会いが描かれます。(邂逅=思いがけず出会う。めぐりあい。)

単なるVS構造ではない世界観

1話の導入では「こちら側」※修が住む世界VS「近界民(ネイバー)」の構図を打ち出していきますが、修をネイバーから助けた遊真が「俺はお前らが言うとこのネイバー」と語りネイバーが単なる怪物の類ではないことをうかがわせます。一方「こちら側」の世界を守るため戦う組織、界境防衛機関「ボーダー」もネイバー侵攻以前からその技術を研究し備えている不可解感と、5話のボーダー本部の不穏な雰囲気。「こちら側」「ネイバー」両者とも複雑な背景がありそうです。そもそもなぜ「こちら側」という表現なんでしょう?このワードも後のストーリーで明かされるのでしょうか。

遊真を通して見る日本の閉塞感からの解放

1・2話では「日本」というワードが多く発言されています。異界(外国)から来た遊真が「日本」に抱く疑問は現実での日本にも当てはまるように感じます。物事を本質で語る遊真に対し、日本人の修は「言ってることは小学生みたいな理屈なのに言葉に妙な本気度を感じる」と評します。小学生でも言える理屈や価値観、物事の本質を理解しているにも関わらず、周りに流される今の日本人。故に、周りの状況に左右されることなく現実を理解し、自らの責任で選択を行う遊真が羨ましく、爽快に映ります。だからと言って遊真自身、対話が出来ないことは決してありません。自らの意思で日本を学ぼうとします。今の遊真が日本を学ぶことで我々に新しい価値観を与えてくれるのではないでしょうか。

幅の広いキャラクター

本作品は多彩なキャラクターも魅力の一つと思います。謎のネイバー遊真、正義感の強い修に加え、高い能力と人望を持つ迅。ここまでは成程納得な布陣と思いましたが、斬新に感じたのが千佳です。この並びだと個人的には等身の高い如何にもヒロインの様なキャラクターでもおかしくないと思いましたが、この小さな13歳の少女がいることでストーリーの幅と深さを予感させます。他にもボーダー内には複数の隊員がいることが示唆され、現時点では嵐山准率いる嵐山隊、三輪秀次率いる三輪隊が登場しています。隊員は何れも10代のようですが、ボーダー本部には最高司令官の木戸をはじめとして30代から40代の大人たちが顔を揃えています。一方、ネイバー側は遊真を除きトリオン兵しか登場していません。まだまだキャラクターが増えていきそうです。

ワクワクするSF設定とキャッチ―なワード

本作のSF設定のメインはトリガーと呼ばれる道具で、種類やバリエーションも様々。バトルシーンではそのトリガーをどのように使用していくかが見どころだと思いますが、私が注目するのはもう一つの設定、サイドエフェクトです。もちろんトリガーを使用する際の「トリガー起動オン」と言うワードもテンションが上がりますが、サイドエフェクトって日常的に言いたくなる中二感のある設定と語感で好感度が高いんです。サイドエフェクトの炎を出したり空を飛ぶような超常的なものではなく人間の能力の延長線上というところが「もしかして自分にもサイドエフェクトあんじゃねっ」という想像の余地を与えてくれます。いや、勝手に想像して遊びたいです。おまけに迅の放つ「俺のサイドエフェクトがそう言っている」・・・カッコいい。なんか言いたくなります。

幅広い世代にウケる緩急

我が家の小学生が大笑いしておりました。遊真がクラスメートへ活躍を誤魔化すシーンや、口を尖らせるディフォルメチックな顔が気に入ってるようです。謎多きストーリーだけでなく、子供も楽しませるポイントも押さえることで大人から子供まで継続して視聴できる。ぜひ家族で見てほしいですね。

避けては通れない作画のクオリティとCGのアンバランス

正直作画については何ともいえまんせん。必ずしもテンションが上がるクオリティではないでしょう。おまけにCGの出来が良いため、修がトリガー起動するシーンなんかは、鮮やかなCGエフェクトから現れるテンションの上がらない画。どうしてもアンバランスさを感じてしまいます。ただ、画が動くことへの感謝は忘れてはいけません。長いシリーズいつかは慣れるはず!1話の上空からの町の画、凄くきれいでしたよ!

まだまだ序盤、本番はこれから!

アニメを見慣れている人にとっては作画の好み等で継続視聴のハードルが高いかもしれません。ただ、それは1つの側面です。様々な角度からアプローチしてみてはいかがでしょうか?私の所感がその一助になれば幸いです。

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