2021年冬アニメ、みなさん何をご視聴でしょうか？今期も異世界ものが多い中、Twitterのフォロワーさんにおススメされた「ホリミヤ」を鑑賞しました。作品のターゲット層に恐らくハマっていない30代男性の私にとってノーマークの作品でしたが、私、雑食なもんで躊躇なく鑑賞した感想を綴りたいと思います。普段この手の青春系作品を観ない人が鑑賞するきっかけになればと思います。
あらすじは公式サイトにて→ https://horimiya-anime.com/
気持ちが良くて応援したくなる主人公
主人公の高校生、堀 京子（以下、堀さん）と宮村 伊澄（以下、宮村くん）がとにかく人格が良い！堀さんは元気で明るく美人（総じてギャル）だけど家庭的且つ、人を外見だけで判断しないという希少な（現実世界では）人類です。現実では中々遭遇しない点からしても、個人的にはファンタジックなキャラクターです。そんな堀さんの、ケガをした弟を家に送り届けたのが偶然にも宮村くんというこれまたファンタジックな出来事。とは言え、着目するのはそんな部分ではなく、性根の良い主人公たちの交流です。宮村くんは学校では目立たない根暗（実際は違うが）な印象のメガネ男子ですが、実際は美形且つピアスやタトゥーだらけ。かなりこじらせてる雰囲気が…。過去に経験した孤独な出来事（描写的には仲間外し）ゆえか控えめで優しい性格です。しかし友達と殴り合いのケンカもするし理不尽な相手には頭突きもします（笑）この不器用な感じがグッとくるんです。（不器用な部分ちょっと共感します）対極的に見える二人がどちらかが一方的にというわけでもなく、互いに同じスピード感で距離を縮めていく感じも気持ちよく見れますし、周りの友人たちも裏表を感じることもなく青春の良い部分を切り抜いたような関係性は羨ましさも込めてファンタジーと表現して良いのではと思いました。
本編を観たからこそ感じるOPの不穏さ
どのキャラクターも嫌味を感じていないからこそ、「なぜＯＰの映像があんなにも不穏な感じなの？」と感じています。良い感じに二人の距離も縮まってなんかウキウキ…ってそれだけじゃお話として成立しないのはわかります。順風満帆だけの話じゃないんでしょう。でも主人公二人の関係性と人格が眩しすぎて、これが壊れるのか⁉と思うと恐怖！ガクブルです。この恐怖感、本編のストーリー運びや描写、演出が良いことの反動なんだと思います。
ガラス細工を愛でる
自分に重ねたり共感できる部分を見つけるのも作品の楽しみ方の一つかと思いますが、我々おじさんたちはそんなことしなくて大丈夫です。SFやファンタジーを見るような感覚もしくは、人ごみの中で、ガラス細工を持ち運ぶようなスリル感で観てはいかがでしょう？青春から遠く離れた私にとって、堀さん・宮村くんの関係性（現時点で）を繊細で壊れやすいけどキレイなガラス細工のように感じています。キレイなモノっていつまでも観ていたいですよね。30代男性のみなさん！一緒に行く末を見届けてみませんか？
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